ギャンブル依存症 名古屋

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ギャンブル依存症

                 
ギャンブル依存について特   徴診断テスト
弊   害パ タ ー ン原   因
対   策

 

ギャンブル依存症について


ギャンブル依存症は、賭け事をするときの胸湧き踊る高揚感や思惑通りに的中した場合の達成感が忘れられず、家庭生活や家族を犠牲にしたとしても脇目も振らずギャンブルにのめり込んで行く恐ろしい状態を指します。ギャンブル依存症になることで生活が困窮し、家族が壊れる結果は世間ではとても多く、社会的にも大変な問題となっています。ギャンブル依存症に陥るのは圧倒的に男性が多く必ず借金問題も絡んでいます。


ギャンブルの行為そのものに依存する


ギャンブルを「適度に楽しむ」人はもちろん一定量にいらっしゃいますが、殆んどの人はそんな訳には行きません。果たしてそのギャンブルは止めようと思ったときに本当に止めれるものでしょうか。ギャンブルは一度に多くの大金を手にしたことなどがきっかけとなり、またやろうと、はまってしまう場合もありますが、それはビギナーズラックであり、結果あとは負け続けたという場合が大半です。また、賭け事をしているときには活力がみなぎり、生活費を稼ぐぞ!、一気に逆転、負けを取り戻すぞ!、というつもりで取り組んでいますが、しかし、現実は厳しく勝てる確率は非常に低いので、お金がドンドンと無くなっていき、消費者金融やカードローンに手を出し、自ら生活や家庭を壊していくことになります。ギャンブル依存症に陥っている場合には、今日から止めよう。明日から止めようと頭では思うのですが、止めることが実際には出来ません。またギャンブルで負ければそれをギャンブルで取り返そうと掛け金や回数が増し大金を投入する結果となります。そして返り討ちをくらい更に負けるなどの悪循環のループを繰り返すことになります。お金を稼ぐということに関してはギャンブルでは難しいことが理解出来ません。現実的に考えればわかることですが、ギャンブルで勝つには胴元になる他はありません。


生活が破錠するギャンブル依存症


ギャンブルにのめり込むようになると、資金繰りなどに奔走するようになり、家庭や仕事に気持ちが向かなくなるのは当然ですが、金銭感覚が次第に麻痺していきます。消費者金融などでも借金を繰り返すようになります。利子を払うためにまた借金をする、泥沼な状態を自ら作ります。何も知らない家族が財布の中から出てきたたくさんの消費者金融のカードを見つけて驚いたり、郵便受けに督促状などを発見したりと、そんなことが起こり始めます。また、生活も壊れます。子供の学資金もつぎ込んでしまうような場合もあり、家庭環境が日々悪化していきます。ギャンブルを止められない夫を、半分呆れた気持ちで見ている配偶者も多いのですが、生活を支えるために懸命に働いていたりします。ギャンブル依存症になっている配偶者をこの人は私がいないと駄目になってしまうと考え、お金の工面をすることなどで献身的に支える共依存の配偶者もいます。ギャンブルが止められない人の話を聞くと、結果が出る瞬間に心臓が締め付けられるような高揚感に包まれることなどもあると聞きます。そういった脳や体の快楽が忘れられずに、ギャンブル行為そのものに依存していくというケースも多いのです。ギャンブルが出来ないとイライラしたり、重症となるとアルコール依存と同様に禁断症状として手が震えてきたりすることもあります。


ギャンブル依存症になると勝ち負けが関係なくなる


普通なら負け続けると止めようと思うのですが、ギャンブル依存症であればそれが出来ません。ドキドキする高揚感などにハマってしまい、また再度繰り返しその刺激を求めるようになります。刺激を求めることは悪いことではないのですが、ギャンブル依存症に陥ると、家庭や自分のやるべき事を顧みず、ひたすらお金と時間を費やしてしまうことが問題です。家族は、夫の財布から出て来た消費者金融やカードローンの請求書を見てビックリして初めて気づくということも多く、深刻な問題となっています。ギャンブル依存症が辛いのは、金銭的な工面をする点であり、ギャンブルそのものには快感を持っている場合も多いですので、いざ止めようと思っても脳や体がギャンブルの刺激を求めてしまうことから、抜け出せません。また、本人よりも配偶者や家族が苦しんでいる場合も多いです。ギャンブルから抜け出せない配偶者を見かねて、配偶者や家族が相談に見える場合も多くなっています。にっちもさっちもいかなくなった時に本人も事の重大さに気づき、カウンセリングにやってくるケースがあります。ギャンブルに興じている本人には自覚がないことも多いのですが、家族の中では心配の種になっており、治してほしいという気持ちが強い依存症の一つです。人生を楽しめず、目先の快楽を求める人に多い傾向があります。
 

 

 

ギャンブル依存症 「特徴」


ギャンブル依存症に陥る人は一体どのような人が多いのでしょうか。そしてギャンブル依存症に陥りやすい人はどんな特徴があるのでしょうか?


趣味を持たず、家庭に関心が無く、心許せる友人がいない人が多い


一概には言い切れませんが、熱中する程の趣味を持たない人や、家族や家庭に関心が薄い人、友人がいないという場合には、ギャンブルにハマりやすい傾向があります。日々充実出来るものがないことで、退屈や憂さ晴らしのためにギャンブルに興じる人もいます。趣味もなく友達もないし、折角の休日をどう過ごしてよいかが分からずに、時間潰しにギャンブルを始めて、依存症になっていくケースも多くあります。また、主婦の人の間でもパチンコなどの依存症に陥るケースもあります。ギャンブルをしているときには活力がみなぎり、今日は大きく儲けることが出来るかもしれない、といった高揚感と共にのめり込んでいくケースもあります。また、日々の生活に何か不満があることや、満たされない思いなどを昇華する手段としてギャンブル依存症になっていくケースもあります。


一攫千金を狙うタイプもギャンブル依存症になりやすい


働いてコツコツと稼ぐのではなく、簡単にお金が手に入らないかと一攫千金を狙うタイプも、ギャンブル依存症になりやすい人です。ギャンブルは殆んどの場合負けるように出来ているのですが、たまにやって来る大当たりの快感が忘れられずにその思いを再現するために、ギャンブルに足が向くようになります。お金を得ることにしても、何の努力もせずにお金を得たいと思っているところがあり、ギャンブルでの一攫千金を夢見ている場合もあります。結局、儲ける金額よりも、損失の方が遥かに大きくなり、借金で首が回らなくなるまで止められないというケースが通常です。


現実問題から目を逸らすために、逃避行動としてのギャンブル依存症


ギャンブルそのものが快感でギャンブルを行っている場合もあるのですが、中には仕事のことや家庭のことなどで、なにか悩みや問題を抱えており、それから目を逸らすために賭け事をして気を紛らわす道具としてギャンブルをする場合などもあります。育った環境も厳格な家庭で育ったりすると、しがらみなどで生きることそのものが嫌になってしまい自暴自棄になり、ギャンブル依存症になっていくケースもあります。ギャンブルをしているときには、嫌な現実から目を背けることが出来るので、目先の快楽を求めてのめり込んでいくケースもあります。本来であれば、現実に目を向けて解決策を考え実行や行動をとる事が普通なのですが、困難に立ち向かうよりも問題から逃げることに頭が行ってしまいギャンブルにのめり込んで、依存症になっていきます。また奥様からの小言から逃げるためにもギャンブルの場が必要と考える夫も多く存在します。


遊びが苦手で真面目な性格である場合も


適度に遊んで楽しむということが苦手な場合にもギャンブル依存症に陥る可能性が高くあります。真面目なあまり勝てるまでやらなくてはということで、ドンドンとのめり込んでいくパターンもあります。自分が楽しめる範囲で止めておくといいのですが、家族に呆れられるほどのめり込んでしまう場合もあります。期待値が低いことを知ると勝てるのは難しいということにも気づくのですが、いつか当たるかもしれない、そろそろ当たる頃だ、という思いが勝り、負けるとさらに取り返そうとすることでギャンブルから抜け出せなくなっていきます。


負けず嫌いの性格もギャンブル依存症になる可能性も


何事に対しても負けず嫌いであることや、負けて悔しいと思うと、勝ちたいという欲求が強くなり、勝てるまで続けてしまうということになります。しかし、勝ち続けることは当然あり得ず、やがて資金繰りが苦しくなっていくということになります。負けることも含めて、自分が楽しむ程度で止めておけばいいのですが、ギャンブル依存症になると借金で首が回らないのに、ギャンブルが止められないといったような辛い状況になっていきます。常にギャンブルのことばかりを考えるようになり、日常生活や社会生活に支障をきたすようになります。ギャンブルをしているときには目つきや表情、性格までもが攻撃的になるなどの様々な悪い変化がみられます。
 

 

 

ギャンブル依存症 「弊害」


ギャンブル依存症に陥ると、必ずお金の問題が出てきます。小遣いの範囲は遥かに超えて、家のお金に手を付けたり、カードでのキャッシングやローン、消費者金融にまでギャンブルに注ぎ込む金額はみるみる内に増えていき、それはやがて家族が異変に気付き、現実を知ることとなり、夫婦間の信頼に亀裂が入り、そして家庭が壊れていく、といった弊害が出てきます。本人はギャンブルをすることだけが常に頭にあるので、奥さんが旦那さんに懸命に止めるように訴えても当の本人はうわの空で効果がありません。夫のギャンブルをどうにかしてほしいと考えてカウンセリングへ相談に来るケースが多くなっています。


家族が尻拭いをしてしまうことでギャンブル依存症から抜け出せない


借金などの補填に家族が力を貸してしまうことがありますが、これは共依存状態に陥った状態でありとても危険な状態です。結婚した配偶者がギャンブル依存症になり、生活資金をすべてつぎ込んでしまっているにもかかわらず、私が頑張ってそんな夫の窮地を救おうと懸命に働いている配偶者の方もいますが、全く良いことではありません。周りが見えなくなってしまっている夫は妻への感謝は直ぐに失せ、当たり前のように経済的に頼るようになり、益々罪の意識を失くしてしまうばかりで大変危険です。それでも足りなければ他人からお金を借りてでもギャンブルをするようになります。妻は夫を支えることでギャンブル依存症を悪化させることに加担することになりますので注意が必要です。


友人や家族を失い、一人になった孤独でさらに依存が強まる


ギャンブル依存症により、周りから人が離れていくことや、家族からも信頼を失い、離婚に至るなどのケースはよくあるパターンです。そのような状況に陥っても、やめることができないのがギャンブル依存症です。離婚に至らないにしても配偶者としては子供を守るためにも、何としても克服してもらわないと困る依存症でもあります。幼少期からの関係や人間関係的なストレスが原因だった場合には、家族間で対話を持つことにより改善されるケースもあります。しかし、脳が快楽を求めてしまっていることから、ギャンブルをするよりも、ギャンブルを止めることが苦しくなっている場合も多く大変に困った状況です。


失ったものの大きさをあとで気づく


ギャンブル依存症に陥ると、何よりもギャンブルをしたいという気持ちが抑えきれず勝ってしまいますので、それをグッと堪えることが必要になります。また、堪えられたとしても、夫婦喧嘩や仕事でのミスなどのちょっとしたストレスが掛かればギャンブルをしない決意はもろくも崩れ、再びギャンブルに手を出します。ギャンブルをしている時には、ただ、目先の快楽の為に行動していますので、誰が止めても聞きません。ギャンブルをしている自分の生活を振り返って、自分の生活が犠牲になっていないかをしっかりと自分で確認してみることも必要です。大切な人や大切なお金、大切な時間を無駄に使わないためにも、ギャンブルから抜け出すことが必要になります。大切なものを失った大きさに気づくことで、ギャンブル依存症から立ち直りたいと思うきっかけになる場合もありますが、大半はそれを失ってもギャンブルをし続けます。


生活が壊れていくギャンブル依存症


人生のすべてがギャンブル中心に回ってしまい、日々の生活がだんだんと自暴自棄になっていきます。善悪の判断がつかなくなったり、嘘をつくようになり、人からの信頼も失うことになります。家族や配偶者はその中でもなんとか生活を構築しようと助けてくれることもあるのですが、心中では相手を軽蔑しています。失うものが多いことを実感し、普通の生活を取り戻せるように対策を講じることが必要になります。なにか、ギャンブルに向かう以前の心的に問題点があるのであれば、その点にきちんと対応していくことも必要になります。現実から目を逸らさないで、きちんと誠実に対応していくことが信頼回復にも繋がっていきます。辛いという思いがあるのであれば、それを話すことも良い方法です。ギャンブルでは失うもが大き過ぎることを自覚しましょう。カウンセリングや認知行動療法などを取り入れ、日々の生活でも楽しいことが数多くあることを理解し始めれれば、ギャンブルからの依存から解放されるケースも多いです。
 

 

 

ギャンブル依存症 「パターン」


ギャンブル依存症に陥るには果たしてどのようなパターンがあるのでしょうか。人に誘われたのがキッカケであったり、最初は何となくストレス発散の為に始めたというケースも少なからずです。そして驚くべきことに生まれ育った両親や兄弟など家族全員がギャンブルをしており、ギャンブルするのは三度の食事と同レベルの感覚のある人も存在します。


ビギナーズラックで大当り、また儲けたいと思うようになるギャンブル依存症


ギャンブル依存症になる人の多くは、最初は軽い気持ちで始めた、という人が殆んどです。友人に連れられてパチンコに行ったとか、旅行先でカジノに出かけたなどの遊興の一環としての捉え方から始まります。そして初めてギャンブルをした時に儲かることや少しでも利益になるような体験をすれば、その体験が忘れられなくなります。退屈な仕事などをしなくても、楽に稼げる方法があると考えて、ギャンブルで生活費を稼ごうとする安易な発想なども出てきます。また、パチンコ攻略法などに躍起になり仕事や家庭の家事が疎かになるという二次的被害も起こります。「お金を稼ぐためには働くことなどが原則」であるという考え方がビギナーラックという魔の成功体験により「原則」が吹き飛んでしまい、多くのお金をギャンブルにつぎ込み、またタマに起こる「ラッキー」の快感を求め、負けが続けばそれを取り戻すことに躍起になり、またギャンブルに興じるという負のサイクルにハマっていきます。


仕事の悩みや家族の悩み、日ごろの憂さ晴らしに


毎日普通に生活していると退屈なことも多い中で、そんな退屈を吹き飛ばしてくれるものとして認知している場合もあります。ギャンブル自体の興奮はもちろん、家庭に居場所が無かったり、仕事の嫌なことを忘れさせてくれるという観点からギャンブルにハマっていくケースもあります。本人も金銭的に苦しくなってくることで、段々と自覚してくることもあるのですが、まず困るのは、大量の請求書を見つけた家族などで、ギャンブル依存に陥っている本人よりも家族が困り果てて相談に来るケースがとても多いのが実情です。ギャンブルそのものは本来負ける苦痛が多い筈なのですが、妙にギャンブルだけにはポジティブ思考の本人としてはギャンブル=心踊る楽しいもの、そんな認識なのですが、実際には金銭的な面では大変なので、結果家族を巻き込むことになります。また、日常生活において満たされない何かがあったり、夫婦として真剣に向き合い話し合わなければならないことなどがあったとしても、それを回避する為に、ギャンブルという居場所を求め結果やめられなくなっているケースも少なくありません。


勝てるという確信があり、善悪の判断がつかなくなる


家の生活費や親の金を盗んでもギャンブルに興じている人に共通するのは、勝てるという確信があることなども挙げられます。借金をする際にも勝てば返せると思って借金を繰り返し、結果勝てないことが殆んどなので、当然結果は借金だけが残るというサイクルに陥る訳ですが、それが全く理解出来ません。自分が悪いことをしている感覚というのも抜け落ちてしまい、生活や人生のすべてをギャンブル中心にしか考えられずに、家族との会話や行楽も無く、ファッションや文化にも興味を示さず、人生や生活が破綻していきます。家族も気づいていながらも、どうすることもできずに、しかし、駄目になっていく本人を見捨てることもできずに「ダメ夫を支える妻」として「夫婦共依存」の関係になっていくケースもとても多いです。家族と本人がどこかで気づいて、改善策をしっかり講じていくことが大切になるのですが、依存症のケースではそれを嫌がり、自分は理性的で正常であり、いつだって止めることができると思い込んでいる場合も多く、酷い場合には、自分で稼いだ金を何に使おうが勝手だろ、と居直るケースもあります。それくらい脳の思考回路がギャンブル中心になってしまい、善悪の判断も、後先の判断もできなくなってしまいます。


勝ち負けよりも、賭けてるワクワクドキドキ感を欲するギャンブル依存症


普通はギャンブルに負け続け、なかなか勝てないことが理解出来る段階で面白く無くなり止めるのですが、ギャンブル依存症の人はそうはいきません。今財布に入っているお金を全て使い果たし無くなった段階でしかその場は収まりません。そして次の賭け事にいつ行こうかお金をどうしようかとその事ばかりを考えてしまいます。そして通常では考えられないのですが、勝った事そのものが嬉しいことではない場合もあります。ギャンブル依存症の人が求めるのは、当たるか当たらないかのその瞬間を判断するときであり、脳から快楽物質がドーっと出て来るような感覚に陥ります。その感覚を脳が忘れられずに、ギャンブルへと駆り立てている場合が殆んどです。そしてギャンブルへのそんな異常とも言える判断をする思考は、不仲の親の間に育てられたり、暴力的な親に理不尽なしつけを受けたり、無関心な親に育てられた経緯がある「機能不全家族」が起因である家庭環境などが大きく関わっています。
 

 

 

ギャンブル依存症 「原因」


ギャンブル依存症に至る経緯には、どんな原因があるのでしょうか。その人のパーソナリティに起因することが多いのですが、その性格・気質・考え方・捉え方を突き詰めて考えれば結局は「親」に辿り着きます。そこを避けての改善は有り得ません。そして原因を正しく理解することにより、今ある結果としての「ギャンブル依存」があれば、原因としての「幼少期からの家庭環境」を捉えなおさなければなりません。


幼児期の親の対応などが原因


ギャンブル依存症に陥った人の統計を見ると、幼児期に厳しい父親からしつけと称して暴力や暴言、性的虐待などを受けていた場合には、多くみられるということが分かっています。また、幼少期に十分な生育環境が得られずに大人になっている場合なども、精神的な寂しさや親に対する怒りなどが内包しており、その感情を紛らわす手段として、強い刺激のあるギャンブルを選んでいるという場合もあります。幼児期から父親が支配的で、叱られてばかりだった場合には、父親に対して、恨みや憎しみの感情や不安や緊張感や攻撃的な感情を大人になるまで引きずり、強い影響を受けてきている場合もあります。また、父親がアルコール依存症やうつ病などで精神疾患をもっており、母子に対して理不尽な暴力や暴言などがあった場合にも健全な親子関係が築かれずに、子供の成長過程において大きな影響を及ぼしている場合もあります。そして母親に原因がある場合も多いです。過保護過干渉で有り、心配性、とても口やかましかったりする場合にも同様に子への影響は計り知れません。そして身近な人や親のいづれかがパチンコや競馬などのギャンブルをしてた環境に育ったということも加味されます。


人間関係を維持していく上で、健全なシステムが出来ていないことが原因


ギャンブル依存症に陥る原因の一つとしては、幼少期の親との関係により、対人においても健全な信頼関係における人間関係を構築することが出来ずに、それに苦しんでいるケースや避けているケースや孤立しているケースなどがあります。親子との関係は、社会に出てからの人間関係にも多大に影響しており、その中でも父親に厳しい態度で接してこられた場合には、人間関係などで歪みが生じている場合も多いです。支配的にされて育ってきているために、人とどのように信頼関係を築くといいのかも分からず、人間関係などでトラブルやストレスなどをひとり抱えていることも多く、そのストレスを発散させるものとして、ギャンブル依存症になっているケースもあります。また、家族や配偶者との関係も希薄であり、家庭が居心地が悪く外出がちとなり、益々ギャンブルにのめり込んでいくことになります。


どうにかなるというポジティブシンキングなギャンブル依存症


日常の全てがギャンブルをすることに頭が回ってしまい、後先のことが考えられなくなるケースも多いです。勝てば返せるからという思いが先に来て、手を付けてはいけない子供の大事な費用にまで手を付ける場合もあります。また、ギャンブル依存症になる場合には、ギャンブルに興じる前にもすでに問題があった場合なども多くなっています。夫婦不仲であったり、仕事のストレスであったり、親子問題であったり、何か解決しなければならない問題があったとしても、正面から問題解決に向けて取り組むことはせず、それらの問題から目を背けるために、逃避しているケースも数多く見かけられます。家庭生活・社会生活などの将来を考えるよりも、今のギャンブルでの勝ち負けが重要なことと捉えています。結果、ギャンブルへの逃避行動により大切なお金をつぎ込んで人生を棒に振ることになります。


周りに順応するために、ギャンブルで自分を保つ場合も


周りに順応するためにそのストレスを緩和させようとギャンブル依存症になっていくケースもあります。ギャンブル依存症に陥っている場合には、本人は否定しますが、頭の中はギャンブルが全てとなり支配されています。ギャンブル以外の支出の部分では質素なことが多いです。そしてとてもケチな人も実際に多く、妻に子供に家族にお金を使うくらいならギャンブルの掛け金に充てたいと思っている人が多いのもギャンブル依存症の特徴です。そのために、小遣いを遥かに通り越し家族に必要な生活費なども平気で充ててしまいます。のめり込む原因を探り、止めることが出来るようにする努力が必要になりますが、ギャンブルそのものに苦痛を感じることがありませんから、借金の督促や取り立てが厳しくなり、生活が困窮するまでギャンブルを止めません。任意整理や自己破産、家庭崩壊、離婚、全てを経験してもまだやめない人も少なくありません。ストレスの原因となる事柄に一つ一つに対応改善策を求めることが必須です。男性の場合は稼ぐことに対するプレッシャーが大きい場合も多いですので、一攫千金を狙うギャンブルにハマる人も多いのかもしれません。
 

 

 

ギャンブル依存症 「克服と対策」


ギャンブル依存症を克服していくのにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。具体的には、カウンセリングと共に認知行動療法などの改善に向けての取り組みが必要となります。ギャンブル依存症は人生の全てを失う危険性のある依存症なので自然に収まる事を待つわけにはいきません。依存症とは依存対象が中心となりそれにより自分が成り立つ状態です。ギャンブルをしないのであれば自分は無価値という意識がもう脳に刻まれてしまっています。


認知行動療法で認知の歪みを修正する


ギャンブル依存症に陥入れば、生活の中でのギャンブルの位置づけや借金に対する考え方などが既に歪んでいますし、もう正面からギャンブルに対して捉えることもありません。まるで最愛の恋人を守るぐらいの勢いで、ギャンブルを悪くいうものを嫌悪し、ギャンブルを正当化したり、ギャンブルを見つからないように隠匿したり、ギャンブルを守ろうとします。もう感情の世界で生きており、論理性は微塵も見受けられません。恋は盲目=ギャンブルに盲目となります。カウンセリングにより過去の整理整頓は必要であり、認知行動療法も積極的に取り組みます。使っていない脳をしっかりと使ってもらわなければなりません。「どうしてギャンブルをしようと思うのか」「なぜギャンブルをしなければならないのか」「ギャンブルをするとどうなるのか、またしないとどうなるか」など様々な観点から思考パターンの歪みを見直していきます。また、ギャンブルの仕組みの理解がどの程度か、どうして元締めが儲かるのか、負ける仕組みなどを学ぶことで、ギャンブルへの考え方の正しい認識を求めていきます。また、「条件反射制御法」という方法もあり、「ギャンブルがしたい」という欲求を抑えるための心理療法であり、「内観療法」では、自分の内面を見つめ直すことで、社会生活を改善していくのに繋げていきます。


ストレスの元を取り除きギャンブル依存症を改善する


最初はストレス解消の為にパチンコを始め、徐々にのめり込んでいったという場合も多いです。そのためには、最初のきっかけになったストレスを出来るだけ取り除くことを考えましょう。仕事のストレスが原因であれば、担当部署の人に相談したり、部署の移動を申し出たり、場合によっては転職を考えることもいいでしょう。また、奥さんもしくは旦那さんとの関係が原因の場合には、相手と正面から向き合い話し合うことや、その不安な気持ちや怒りなどの気持ちをカウンセリングなどで第三者に話すことも効果的です。ストレスをギャンブルで発散させるのではなく、誰かにそのストレスを打ち明けて、それが改善していくように努めることもいいでしょう。両親が厳格であることや、家庭内不和が生じている場合にもその現実から目を背けてギャンブルにのめり込んでいる可能性もあります。そういった自分の状況を客観的に見られる場所をつくることで、抜け出せることにも繋がります。


自助グループに参加して、気持ちを話し合うこと


ギャンブル依存症を克服しようとしても、一人ではなかなか克服で出来ない場合も多いです。ギャンブルをしたいという気持ちを抑えることは辛いことでもあるので、その気持ちなどを場合によっては自助グループなどで話し合うことも一つの方法ではありますが、これには向き不向きもあります。何故ならばギャンブル依存症の方には孤立に慣れていて人間関係が億劫になっているのが原因です。しかしグループや同じような体験をした人と話し合うことで、克服しようという気持ちにもなりやすいのは確かです。また、ギャンブル依存症の人を持つ家族が入る会というのも存在します。誰にも相談できる相手がいないと、感情的になってしまうことや、喧嘩になってしまうことで状況が悪化することもあります。そこで、家族会などで気持ちを話し合える場などがあれば、一人であるという不安感も少なくなりますので、冷静な対応ができるようになるケースも多いです。しかし根本的には依存症である本人が変わらなければ始まりません。まずは、本人は依存症であることを認めて、改善したいという意思をシッカリと持ちギャンブル依存を断つ行動を起こしましょう。カウンセリングではギャンブル依存に陥る心の奥底を知ることで、自分を理解していくことが可能です。そして原因をしっかりと理解し、自分や家族が幸せになる思考を身につけることにより破壊的なギャンブル依存から脱却をしていきましょう。


考え方を大きく変更することで、ストレスを軽減する


自分の思考パターンなどにより苦しみを生み出している場合にはその考え方を変えていくことで良くなっていくケースもあります。しかし実際にはそう簡単なことではありません。ギャンブルに対する認知もそうですし、またストレスの原因になっていたことに対しても自分の考え方を変え、行動を変えることが求められます。そこには自分の非を認め、原因を知り、改善に向かう、前向きな姿勢が必要となります。幼少期から育った家族関係などにストレスの原因があった場合には、自分はどう思うか、どのようにしたかったのかなどの自分の気持ちを理解することに努めましょう。妻、もしくは夫と一対一で話すのが難しいのであれば、気心知れる友人やカウンセラーなどの誰か第三者を挟むのもいいでしょう。またギャンブルの収支を付けることや賭ける金額を減らしてみるなどの自分の中で気づきなどがあれば、ギャンブル依存に対する考え方も変わってくるでしょう。しかし自分自身のそのような制限を設けることにより脱却する考え方はあくまでも理想論で有り、結果を得られることは実際には難しいです。ギャンブルをしたいという思いが消えることはないので、キッパリとギャンブルと縁を切り賭け事を止め続けることのためにあらゆる手を尽くしてみましょう。