うつ病 名古屋

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うつ病

                 
うつ病について特   徴診断テスト
弊   害パ タ ー ン原   因
対   策

 

うつ病について


うつ病は精神的な自己を維持するエネルギーが極端に低下すると共に気分が沈み、物事に対する興味が次第に薄れ、それまでは楽しいと思っていたことにもそんな気分は何処かに消え失せてしまい、逆にそのもの自体を負担に感じてしまいます。またうつ病では記憶力も気力も低下し仕事や家事にも支障が起こり、今まで堅持していた自信も影を潜め、自分を責めたり自己卑下するなど自己嫌悪が増幅され、そんな自分を受け入れることも困難となり、生きる意味も曖昧となり、場合によっては自殺したい衝動に駆られることもあります。うつ病に至る原因も起因も現れ方にも個人差があり一定ではありませんが、放置しておけばその内に勝手に治ってしまうものでは無く、早期にうつ病への克服に向け行動を起こすことが重要です。


 

うつ病は身体からくる病気でもある


うつ病は身体の病気でもあります。睡眠のリズムが乱れることや食欲が極端に減退する、もしくは無くなったりすることも特徴です。そして食べたとしてもそれが栄養とならずに痩せていくこともあります。精神的に不調に陥っているときには、同時に身体も調子を崩しています。ストレスが溜まっているときには身体を防御する免疫の働きが同時に落ちています。自律神経の働きが乱れたり、ホルモンバランスにも変調をきたす場合もあります。そのことから、全身倦怠感や頭痛、腰痛、腹痛、食欲不振(過食を含む)、体重減少、不眠(過眠)などの症状が現れてきます。


 

様々な理由から脳の機能障害が起きている


眠れない・食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合には、うつ病の可能性があります。うつ病は精神的なストレスや身体的なストレスが重なることにより、様々な理由から脳に機能障害が起こります。脳が上手く働かないことで、物の見方が悲観的であったり否定的になり、自分が駄目な人間だと感じるようになります。そのために、普段であれば乗り越えられるストレスがよりとてもつらく感じられるようになります。うつ病の治療には心療内科での投薬による治療もありますが、認知行動療法などの心理療法もうつ病に効果が高いことが分かっています。


 

うつ病になると・・・・?


憂鬱でとても意味も無く哀しくなったり、落ち込んだ気分が続けば、涙もろさや孤立した寂しさを感じるようになります。そんな自分を駄目な人間だと思い込んでしまい、その結果、「自分などこの世に必要の無い人間だ」と自殺をしないまでも日々死について囚われてしまうこともあります。これらの症状は、自分や周囲の環境を実際以上に否定的に捉えてしまうことが原因です。これらの症状は、朝は症状が強く出て、夕方になると少し楽になるということも起こるために、家族は帰宅後の様子を見ながら、「たいしたことはない」と誤解してしまうケースもあります。女性の出産後の産後うつや、仕事で昇進したのだが、その重圧に耐えられないと判断した場合などのケースでも出てくる症状になります。誰にでも起こりうる症状であり、出来なければそんな自分を責め続け、自責の念に支配されるのが特徴です。


 

些細なミスなどで自分を責める


うつ病に陥った場合には、それまでは落ち込むようなことがなかった些細なことでも落ち込んでしまいます。外側から見ると別段大したことがないことでも落ち込んでしまい、身体に変調をきたすケースもあります。自分の能力を過小評価しており、自分は出来ない人間なのだという思い込みも強いです。こういった考え方を変えていくことで、楽になっていくケースは多くあります。今までは多くの投薬などを処方され対処する場合もありましたが、薬で考え方の変更は出来る訳もなく、当セラピーでは考え方を変えていくことで、うつ病を改善させている実例は多々あります。自分の持っている考え方の癖を把握し、そこもっと楽な自分に適した考えに変化を促せば、気持ちが落ち着き心身ともにまた楽しく仕事や家事や育児に行動を起こせるような日がやってきます。


 

自分の思考パターンが自分を苦しめている場合も


また幼少期からのその家庭で培われた考え方により、自分で自分を苦しめているケースも多々あります。知らず知らずの内に、今まで出来ていたことが出来なくなり、そんな自分を責めてしまい、こんな状況ではとても楽しめない、または楽しんではいけないのだなどと考えてしまうことで、楽しむことを放棄してしまいストレスの発散が益々遠のき、うつ病を固めてしまう場合も多いのです。
 

完璧主義などに陥っている場合も、完璧に出来ない自分を自己嫌悪の塊と化し、責めてしまうこともあるでしょう。その様な場合には、根本の思考を思い切って変えていくことも必要になってきます。自分が楽になるような考え方に出会いそれを定着させていくことで、うつの症状が改善に向かうことになります。自分は駄目な人間だという考え方を変えていきましょう。出来ないことなんて、苦手なことなんて誰にでもあるよ、位の気持ちで、出来ることから一つ一つ何か行動を起こして、ああ、やれることもあるんだなということが分かって来れば、次第に自信を取り戻し、日々の生活も楽しくなってくることでしょう。

 

 

うつ病 「特徴」


うつ病には他の心的な症状とは異なるどんな特徴があるのでしょうか。一概にうつ病と言えどもうつ病にも様々な原因や起因により、外因性うつ病・内因性うつ病・心因性のうつ病、の様に幾つかの種類に分類することが出来ます。


 

外因性うつ病


思わぬ家庭内の転落事故や交通事故、またはスポーツによる頭部への損傷や脳梗塞などが原因で発症するのが「外因性うつ病」です。発病の原因となった外傷が治癒することで軽くなるケースも多く、原因もはっきりしている為、重症でない限り回復が期待出来るうつ病であるとも言えます。


 

内因性うつ病


内因性うつ病は体の内側に原因のあるうつ病で、遺伝や性格によるものが大きいと言われています。原因を特定しにくいことから病院のような治療が難しいとされています。また性格的な要因である内因性のうつ病であれば、心因性のうつ病に近いものもあり、カウンセリングや認知行動療法などにより回復することが期待できます。


 

心因性のうつ病


心因性のうつ病は極度のストレスや心理的なショックにより発症する一番多い典型的なうつ病です。医療機関の投薬療法を否定する訳では有りませんが、カウンセリングやコーチング、認知行動療法などの心理療法も取り入れ改善を促すことが有効です。幼少期の頃より機能不全家族などの影響を受け、自分にそぐわない違和感のある考えに支配されている場合が多く見受けられ、思考パターンを変更することを推し進めて行くことが最善と考えられます。


 

うつ病になりやすい性格


うつ病になりやすい性格とはどの様な人なのでしょうか。うつ病を患う方の性格的特徴にのひとつには、執着気質を持つ場合が多見受けられます。仕事熱心であり完璧主義、生真面目で几帳面という性格の場合には、柔軟性が乏しいために融通が利かず、何事にも全身全霊フルパワーで頑張ってしまうことから、適度に心身を休めることが出来ず、自分ではそれは当たり前だと思い込んでいる為、疲労の蓄積や摩耗に気づく事なく、ストレスを知らず知らずの内にドンドン溜め込んでしまいます。
 

また、メランコリー親和型性格という独自の気質を持ち、完璧主義なのに付け加えて、ルールや秩序を重んじる態度が過度に加わります。「今日中に・・・しなければならない」という義務感が強く、度が過ぎた無理をしてしまいます。原理原則が何よりも優先されるために、何が何でもルールを守ろうとするこのタイプもストレスを強く感じ解放もしないため、うつ病に最も近い人という事もできます。


 

社交的で親切な気質の人の中で躁鬱病を患う人も


社交的で親切で親しみやすく、活動的でユーモアに富んでいて、何事にもバリバリと取り組むという躁(そう)状態があり、物静かであり気弱で寂しがりな、躁とは逆の鬱(うつ)的な要素を持っている場合の二つの気質を併せ持ち、周期的に交互にそれを繰り返したり揺れ動く躁鬱(そううつ)病があります。この気質の人は他人と同調する傾向が強く、周りの人に振り回されて、大事な決断の時には板挟みになることが多いのが、躁うつ病の方に多い性格です。


 

幼少期の親子関係に恵まれていないアダルトチルドレン


幼少期に親に褒められる体験が少なかったりほぼ皆無な場合、親の言うことが絶対だった家庭で育った子供、ネグレクト(無関心)でほったらかしになっていて、親子の親密な関係が結べなかった子供などには、自分に自信が持てずに自分を否定する感情を顕在的にも潜在的にも多く持っています。機能不全家族で育ったためにアダルトチルドレンの要素が多分に取り込まれてしまい、自分を価値のある存在として肯定することができないまま育っていることから、自己否定の感情は相当にうつ病を引き起こす要因になることが顕著です。
 

会社などに入ってからのストレスなどでも、パワハラやモラハラを受けたことにより、うつ病を発症する場合もありますが、そういった環境に耐えられなくなるのには、幼少期に形成された性格により対応しきれなくなっているケースなどもあります。完璧主義になっているところに、お前は駄目なのだと言われたりすることで、自信を喪失するも、もっと頑張らなくてはと思いつつ、身体の悲鳴が現れ出し、やがて変調がみられるようになり、身体的な面からもうつ病が発症するケースがあります。


 

「恥の文化」の日本人には特に多いのが「うつ病」


うつ病になる人の傾向としては、几帳面であり、何事にも手を抜く事が出来ず徹底的にやらないと気が済まないというタイプの人も多いです。環境の変化に順応する事が苦手で、柔軟な対応が出来ずに対応に苦慮し辛さが増していきます。また、人の良いところもあり他人との関係も大切にするあまりに、ついつい断り切れずに多くの仕事を抱えてしまうケースなどがあります。うつ病のきっかけには、昇進や転勤、配置換えなど、それまでとは環境が急変し、違った役割を果たすときうつ病が発症する場合も多いです。その場合に柔軟性や環境の変化に対する順応性の苦手さが露呈し苦しみますが、その悩みを誰にも相談できずに、一人で抱え込んでしまいます。
 

ストレスの蓄積疲労により、脳のエネルギーが低下しているので、悲観的、否定的なものの見方が大勢を占めるようになり、普段なら苦痛にならない些細なことも必要以上に苦痛になり、かかるストレスの比重が大きくなり、人を頼れず相談もせず、自分のプライドのために周りのサポートを頼る選択をせず、悪循環に陥っていくケースもあります。日本には他の国には無い「恥の文化」という独自の思想があり、人に弱みを見せたがらず、結果ひとりで思い悩みうつ病への進行へと向かいます。
 

本来の性格を変えることは難しいことでもありますが、それでも自分の考え方を少し変えるだけでも、気持ちが楽になっていきます。一人で考えることが難しい場合には、カウンセリングなどに通い、心理療法を受けるのも非常に効果的です。自分を客観視することで、自分の気持ちが見えてくることもあります。薬はあくまでも対処療法であり、3年も5年もうつ病で悩んでいる方でも、考え方を整えていけば、うつ病から脱して行くことは決して珍しくはなく、日々そんな取り組みをしています。

 

 

うつ病 「弊害」


うつ病に陥ると、一体どのような弊害があるのでしょうか。楽しいと思えるものも楽しくなくなることで、生きていくことそのものを負担に感じるようになる場合も多く、幸福感が遠のき生命エネルギーが急激に減退する看過ない病気の一つです。周りの人にも相当に影響を及ぼしますので、病院での診断をし、場合によっては薬物療法も必要となります。


 

自己否定の感情により、自分を認められない


うつ病になれば今まで出来ていたことが出来なくなるため自信を失くし、そのため自己否定や自己卑下の感情が強くなります。また治療についてもマイナスな感情を持ちやすくなり、病院に行っても治る筈がない、といった悲観的な感情に囚われるようになります。そして、毎日が辛い、辛いと感じるようになり、その事で頭の中が支配され、生きていく気力がみるみる薄くなっていきます。
 

そういった場合には少し辛くても、心許せる誰かに付き添ってもらい日光を浴びながら散歩したり、外の空気を取り入れ身体を動かしてみることや、何か負担の少ないことを出来る範囲でしてみることもいいでしょう。自分の考えを明るく前向きにしていけるように、何かを見ることもいいですし、緑の中を散歩することもいいでしょう。散歩することで見えてくる景色が違ったものに見えてくることもあります。


 

うつ病なのに回復も望んでおらず、家族に負担を掛ける者もいる


比較的学生や若い人に多いのですが、うつ病で動けなくなってしまうことで、家族も心配しますが、うつ病であることを免罪符にして、何もせずに過ごしてしまう場合などもあるようです。家族におんぶにだっこになってしまい、家族みんなが疲弊していくケースもあります。うつ病の原因やストレスの緩和などに努めることができるといいのですが、ネガティブな思考回路になっているために、治療にも取り組むことをせずに、そのまま過ごしているケースもあります。
 

そんな傾向を持つ人は、依存性人格障害なども併発している場合も多く存在します。その場合には、まずは自分の他を頼りすぎる依存性の考え方を自立思考に変えることが必要になってきます。今までのネガティブな感情をポジティブなものに変化させていくことで、ネガティブな感情がだんだん薄れていきます。生育環境などにより、アダルトチルドレンなど、より強くネガティブな感情が残っている場合もありますので、そういったものを変えていけるようにカウンセリングを受けることをお勧めします。


 

周りの人も巻き込む病気であり、ネガティブな感情が伝染する


自分には価値が無い、とか生きている意味が解らないといった考え方をしてしまうことは、家族を始め周りの人にも悪い影響を及ぼします。親がそうでありそれを見て育つ子供や一緒にいる配偶者などにも不安にさせ悪影響が及ぶ可能性が高いです。一人がうつ病になることで家族全体がうつ状態に陥ってしまうような場合も珍しくはありません。
 

悪い暗示を自分で繰り返すのでは無く、自分には価値があるのだと考えて行動する思考を身に付けなければなりません。それが実行出来れば周りの人への対応も変わってきますし、自分でも楽しい気持ちになることもあります。楽しむのが苦手な場合にはうつ病ではある自分もこの時期に楽しんでもいいのだと考えることも必要になるでしょう。何気ない一面で楽しいと感じられるようになるのが一番いいのですが、実際には困難でありそう感じられないことも多いのが特徴です。


 

仕事のストレスが原因でうつ病の場合


自分のキャパシティ以上の仕事を課せられることや、難しい仕事などが増えるとそれに追われてしまい、自分を見失う程の無理を重ねる場合があります。普通であれば、それは流石に無理ですと断ったり、誰かに手伝いの協力を求めるとか、そこそこにして休憩を取る、ということなども出来るのですが、生真面目に自分一人で抱え込めば、過労となり、疲れ切ってしまうことも増えます。
 

また疲れている状態にもかかわらず、しっかりと休養が取れずに、毎日無理をすることで、不眠に陥り、益々辛さに拍車が掛かる場合もあります。自分の性格などをきちんと理解して、仕事などをこなすことが必要になるのですが、やらなければという責任感の思いが強くなることで、無理を重ねてしまい、結果うつ病になりダウンし休職となるケースもあります。
 

無理がかかっているなと思ったら、誰かに相談することが必要になります。仕事の配分を変えてもらうことなども必要になるでしょう。無理をしないでしっかりと休憩が取れる仕事量で過ごせるように調節することも必要になります。出来ないことは出来ないと認め、きちんとここはこうして欲しいということを伝えることが必要です。自分に負担がかからないように相手に何かを伝えることも必要になってくるでしょう。カッコつけずに無理はしないように心掛けましょう。

 

 

うつ病 「パターン」


うつ病を発症するのにはどんなパターンがあるのでしょうか。うつ病を発症しやすい環境などがあるのでしょうか。うつ病になるケースには様々なものがありますが、心因性うつ病には、その殆んどの場合には、幼少期より培われた経験や、急激な環境に伴う変化などが挙げられます。流れに身を任せるだけで無く、うつ病になる前段階で自分の考え方がネガティブになっていることを気づき未然に防ぐ事も重要です。


 

アダルトチルドレンを経由した心因性うつ病のパターン


幼少期に親に認められたり、可愛いがられたりすることがなかったことで、自己肯定感が上手く育たなかったケースなどがあります。また、親も完璧主義だったりで、出来たことは当たり前扱いで、出来ないことには、何やってるんだ!?との教育が施され、子が何を頑張っても何をしても親に認めてもらえなかったという場合や親に強く叱責されて育ったケースなども心因性の起因に挙げられます。
 

親に何らの評価を受けていないために、当然の成り行きとして、幾ら人に自分を認めようよ、と呼び掛けられても、深層心理に刻まれてしまった価値観は容易に払拭する事も叶わず、自分を自分で認めることが出来ない性質が凝り固まり、自分は価値のない存在だと思い込んでいることも多く、抑うつ感などに悩まされる結果となります。
 

改善に向かうには、医師にかかり薬物療法などもありますが、向精神薬により症状を一時緩和させることはあっても、考え方が変わらないことで鬱(うつ)から抜け出せなくなるケースというのがあります。心因性のうつ病であれば根本の考え方にメスを入れるように過去を整理整頓し、自分に受け入れ易い考え方の再構築をすることにより充分に問題解決が期待出来、うつ病の終焉を迎えて行く事が可能となります。


 

昇進や異動、環境の変化により発症するパターン


今までおかれていた環境が変わった場合などに、それに順応しきれずに、うつを発症することもあります。生活するだけでも精いっぱいになってしまい、何事にも全力で取り組んでしまうことで、知らず知らずのうちに無理を重ねてしまい、辛くなっていく場合です。自分一人で何でも抱え込んでしまう場合も多く、誰にも頼れないと思い、状況が悪くなっていきます。他人が気付いたときには思いの外、進行していることも多く、ドクターストップが掛かり休職という休養が必要になるケースです。本人の性格によるところも大きいのですが、上司から叱責されたことや周りから指摘を受けることなどが原因で自分は駄目だと思い発症する場合もあります。本人は悪い方に考えているために、どんどん自分を追い込んでいきます。そこで、少し息を抜くことや、誰かに相談して、気分転換を図れるといいのですが、それが難しい場合も多いです。しかしこのパターンも厳格な親に育てられた結果がもたらすものであり、この完璧主義や、人を頼れない性質を鑑みれば、やはり機能不全家族やアダルトチルドレンの様相が色濃く現れた結果とも言えるでしょう。


 

出産などの環境の変化により産後うつを発症するパターン


出産などを経験すると、赤ちゃんの夜泣きなどによる寝不足の状態で疲労感の中での育児も増えることで、体調が万全でないままに生活をしています。満身創痍で子供の世話をしている内に、自分の存在がどこかに紛れ込んでしまい、やけにちっぽけなものに見えてしまい落ち込んでいく場合などがあります。また、赤ちゃんと二人の空間で過ごすことで社会からの疎外感を感じることや、一人取り残された孤立無援のような孤立感を持つようになってしまいがちです。
 

赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれずに、自分の母親としての資質に欠けたと考え過ぎてしまい、無力感を感じてしまい、うつ状態に陥る場合もあります。旦那さんなどの周囲の協力が得られ、ぐっすり眠れる時間を取れるだけでも変わってくるのですが、夫も仕事で頑張っているので無理も言えず、一人で弱音も吐けず無理して頑張り続ける場合のケースなどがあります。近くに誰か話し相手が作れることで少し緩和されるケースもありますが、最悪の場合はノイローゼとなり自殺に至るケースもあるので、産後うつには充分な注意が必要です。


 

身体の不調により憂鬱感が出るパターン


身体のどこかに変調をきたしている場合には、そのつらさに耐えかねて気分が落ち込み過ぎる場合があります。病気などを患っている場合にはそれと向き合う事の現実に耐えかねてうつ病になることも珍しくはありません。主治医と良く相談し病気が良くなるように前向きに治療を続けていくことが必要になってきます。また病気が気になり過ぎて、ガンなのでは?と疑心暗鬼になり、医者の言葉も信じられなくなり、心気症も併発し自ら様々な症状を取り込んで更に悩み苦しむケースもあります。
 

また、うつ病と体調は連動しているので、体調の悪さでうつ病になり、そのうつ病でまた体調が悪くなるという負のスパイラルに陥るケースも多くあります。そんな場合には心許せる方々と朝日を浴びながら少し散歩をしてみることや、楽しくなれるものを探してみるのもいいでしょう。身体を動かすことは生命エネルギーを活発化させストレス解消にもつながりますし、気の置けない親しい人と話をするのもいいかもしれません。程よい気分転換を図りつつ、病気と向き合っていくのが大切になってきます。

 

 

うつ病 「原因」


うつ病になる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここで言ううつ病には外因性のうつ病は含まれません。内因性うつ病と、心因性のうつ病の原因ですが、主に心因性のうつ病の説明となります。うつ病に陥り易い方々にもその原因の中に幼少期から過ごした親子を中心とした家庭環境や、夫婦関係、仕事、生活の乱れなどそれぞれに幾つかの特徴があります。


 

自己否定の感情は親子関係によるものも


うつ病になった人の中には、子供のころからの家庭関係・両親の不仲や親子関係が良くなかったことから、それがうつの一因になっている可能性が大きいです。自分を否定して価値のない存在だと思い込むことは、うつ病を引き起こす原因の一つですが、幼い頃から母親や父親に認められたいという思いを持ちつつ、その感情が消化されないまま育ってきている場合などがあります。愛されたい・認められたい・親に喜んでもらいたいと強く思うことで、期待に応えようと無理をして頑張ってしまうことや、自分に無理がかかっていることにも気づかない場合などもあります。
 

期待に応えようとするあまりに自分の生きたい生き方とは違う考え方で生きてきてしまい辛くなるケースもあります。そういった経験をする中で親に愛してもらえなかったと感じることや親に対する不信感を持つことや、親への期待が裏切られたと感じ恨みのような感情を抱いているケースの方も多いです。満たされない気持ちの中では常に孤独があり、頑張っても頑張っても誰からも認めてもらえず、自己肯定感が薄れて行き、うつ病を発症してしまうケースです。


 

夫婦関係による価値観のずれ


一緒に生活をスタートさせると、相手の生活習慣や価値観のズレなどからお互いにストレスを抱えてしまうことなども多くなります。そのズレに疲れ果て、理想は脆くも崩れ、その諦めの倦怠感がうつ病を引き起こす場合もあります。また、夫婦関係に上下関係のようなものが出来上がって、DVやモラハラにつながることもあります。夫婦はお互いに平等に尊重し合えるといいのですが、相手から常にプレッシャーを感じていることで、ストレスが蓄積してうつ病になりやすくなります。
 

それは相手との仲が良い場合にも起こります。自分とは違う価値観の人と暮らしていることで、こうあるべきと考えてもそうはならないジレンマに陥り、そのズレに適応できずに細かいことなどが許せず、気に障ったりするなど、適応できない部分が出てきます。イライラするけれど、イライラする自分にも嫌気が指してしまう自己否定感の思いも加わって、ストレスになりうつ病になっていくケースもあります。


 

本人の生真面目な性格による場合も


物事をとらえる感覚において、几帳面であることや完璧主義であることで、いつまでにきちんとこれをこなさなければいけない、のような強迫的な考えに縛られるようになり、常時自分に無理を強いている場合などがあります。適切な量の仕事なり事柄であればいいのですが、それが自分の許容範囲を超えている場合には、無理をしてしまいうつ病になる可能性が高まります。
 

仕事量の多い職場にいることなどや責任感の重い仕事などをしている場合には、自分に無理がかかることもあり、休息なども必要になってきます。また、同じ出来事を経験しても、例えば失敗した場合に「良い経験になった」と前向きにとられる人もいれば、「自分は駄目だ。生きている価値がない」とひどく落ち込んでしまう人もいます。同じ事柄に対するものの考え方でも気持ちが大きく変わってきます。


 

不規則な生活をしている


ゲームやYouTubeなどのネットサーフィンを深夜遅くまで、もしくは早朝までのような就寝時間が大幅にズレたような不規則な生活習慣を送っていると、自律神経に乱れがみられるようになり、セロトニンの分泌力が低下する場合があります。セロトニンは脳内物質の一種であり、気持ちを落ち着かせて精神を安定させる働きがあります。セロトニンが不足すれば、不安になったりイライラしたりと精神のバランスを崩しがちになります。
 

うつ病は、自律神経の乱れから発症する場合も多いので、活動する時間と休養する時間のバランスをしっかりとって過ごすことが必要になってきます。薬を飲んでセロトニンをコントロールすることもできますが、朝しっかりと朝日を浴びて散歩するだけでもセロトニンは分泌されますので、薬だけに頼るのではなく、自分でできることもやっていくことが必要です。また、姿勢の悪い人も多く、病院などに出かけるとうつ病の方は猫背でいる人などが多いです。うつ病を悪化させないためにも休息時間をしっかりと取り、体を休めて、生活のリズムをきちんと作るようにすることがうつ病予防には効果的です。うつ病と言いながら昼夜逆転の方は厳しいことを言うようですが、うつ病を自分自身で生み出しているとしか言わざるを得ません。

 

 

うつ病 「克服と対策」


うつ病を克服するにはどうするれば良いのでしょうか。うつ病克服するためには、社会人であれば、当然ですが、まず休職、休養が必要になります。うつ病の初期段階であれば、直ぐに改善への行動を起こすべきです。心因性のうつ病であれば、カウンセリングと心理療法などを織り交ぜ、鬱状態に至った自分の思考パターンを変えていくことでも、うつ状態が緩和されていきます。そういう意味では、そのままの自分で過ごすのではなく、自分の考え方を変えてみるための行動を起こさなければなりません。


 

完璧主義の場合には、できない自分も自分だと認めることも大事


誰かに認められたい、誰かに褒められたいという気持ちが強いことで、頑張ってしまうケースなどもありますが本来の自分のその性格や考え方をもうすこしいい加減にしてみるというのもいいでしょう。できないこともあることを自分で認めて、できる範囲の量に調節していくことも必要です。誰かに認められたいと思うと無理をしてしまうこともあるのですが、それが自分の負担になっていることに気が付けるといいでしょう。うつ状態に陥るのは、いくら完ぺきにこなそうとしてもなかなか完璧にならないという思いなどもありますので、それを緩和させるといいでしょう。そのためには、カウンセリングなどで自分の今の気持ちを整理してみるのもいいかもしれません。できない自分は駄目な自分だ。と考えてしまうこともあるかもしれませんが、ここまではできたなとかここまでがんばった。とか考えを変えていくことがいいのではないでしょうか。


 

認知を変えていくことで、気持ちが軽くなる


自分より能力の高い人の間に入ったりすると、自分が出来ないないことがクローズアップされてしまい、自分に自信が持てなくなるケースなどがあります。夢叶い入学した高校に行けたことは良かったものの、少し無理して高望みして入学したため、幾ら勉強の努力をしても上位にくい込む事が出来ないことの気落ちして、全ての努力を投げ出してしまい、そんな自分に嫌気が指して結果生命エネルギーが何処かに失せてしまい、うつ病と診断され、学校を休学し、本人は改善の努力もしようとせず、結果、中退を余儀無くされる、こんなことも私どものセラピーには年間を通じで親御さんが相談に来られることは珍しくありません。
 

その根底には完璧主義があり、出来ない自分を認める精神が欠如していることが起因となります。しかしその思考も家族の中で作られてきたものです。家庭における親子関係などで出来て当たり前、出来なければ評価の対象にはならず、馬鹿にされたり、無視されたりと受け入れてもらえなかったことで、出来ない自分は無価値であるとの認定をした結果です。
 

どんな状況や結果にも柔軟に適応し受け入れていくためには、自分の考え方を変えて、楽になるような捉え方をすることもいいのではないでしょうか。理不尽な事で叱責されるケースなどには、その対象と交わることを拒否することも大切なことです。自分に害になる人からは距離を置いて、どんな状況の自分も愛せる考え方が必要であり、自分が楽に幸せになれるような考え方を学ぶことが最も重要になります。


 

出来ないことへのスピードと適応への差


うつ病になるのには、出来ないことへの適応力の度合いなども関わってくるので、あまり無理はしないようにしつつも、周りにしっかり相談して、自分のペースを保っていくのも大切です。とても無理な負荷が掛かっても続けようとすることで、自分の価値がよく分からなくなってしまい、行動や考えが後ろ向きになりつらくなっていくケースもあります。
 

無理をしているな、と少しでも自分で感じたなら、そこから少し距離を置き、気分をリラックスさせるような何かをしてみることもいいでしょう。いつも楽しんでいるものが楽しめなくなってきたら、少し疲れているかなぁと感じて、有休などを取り休むことやバカンスに出掛けることも必要です。うつ病になる人には例えれば、骨折しているのに気が付かずに歩いているような人も多く、無意識に頑張り過ぎてしまう人も多いですので、疲れてきたら周りに相談しながら、良い意味の適当な考えの元に行動していきましょう。


 

若い方でうつ病を患っている方は生活習慣の乱れを正そう


鬱状態になっていることを感じた場合には、自分の生活習慣を見直してみることも大切です。昼夜逆転の生活になっていることや、ゲームやSNS やYouTubeなどを就寝時間以外に熱中し、うつ病を良いことに自分の都合の良い世界を作り上げ、家族に心配や負担を掛けている、そんな都合の良いうつ病になってはいませんか?
 

仮面鬱やら非定型鬱など、まるで新たな星を銀河の中で見つけ命名権を得るように、太平洋のマリアナ海溝で新種の深海を発見して命名権を得るように、鬱の名称や分類にまで、何でもかんでも心理学者や研究者が名目を付けたがる昨今、〇〇うつ病と市民権を得たように堂々とニート引きこもりを決め込んでいる方たちも実際に多いです。
 

余談ですが、時折こんな問い合わせもあります。そちらはうつ病の障害者の認定出来ますか?どうしてそんな認定が必要ですか?と尋ねると、障害者として交通費がタダになったり生活保護を受け易いんです。こちらは病院ではないので他を当たって下さいと答えるしかありません。もうこの世の中、どうなっているのでしょうと考えさせられます。
 

もちろん、あなたはこんな方達とは違う筈です。そうであれば生活の不規則なパターンを見直し、真剣にうつ病を克服し、早期に社会に復帰して世の中で活躍し下さい。