過敏性腸症候群 名古屋

聖心こころセラピーメインホーム

過敏性腸症候群

                 
過敏性腸症候群について特   徴診断テスト
弊   害パ タ ー ン原   因
対   策

 

過敏性腸症候群について


「腸は第二の脳」とも言われています。腸には何の異常もない場合でも、腹痛を伴う便秘や下痢が続く病気を「過敏性腸症候群」と呼びます。神経質な人や生真面目な人やストレスのかかりやすい人に発症しやすい心因性の症状であり、通勤の途中にでも、何度もお腹が痛くなりトイレに駆け込むことや、便秘が続いてお腹が張ることもあります。日本人では10~15%に認められている症状であり、消化器科を受診する人の三分の一が過敏性大腸炎での受診となっており、周囲の人の中にも必ず居ると言っていい程のとても身近なお腹の問題です。
 

過敏性大腸炎の症状について


過敏性大腸炎には、「便秘型」「下痢型」「便秘と下痢」が交互に起こる場合があります。眠っているときなどには症状はありません。なにかのストレスなどの負荷が掛かることで、腸が反応し、腹痛を起こします。ストレスの原因になるものがない場合には収まっていることが多く、仕事がストレスになっている場合には、仕事がない休みの日には、下痢は収まっている場合も多いです。しかし、腹痛による下痢を恐れ過ぎて家から出られない重篤な方もおられます。何がストレスかわからない場合には、下痢が止まらないといった症状に見舞われることもあり、非常につらい症状が続きます。若いビジネスマンにも多い症状であり、消化器科を受診するのですが、原因が分からないといった場合もあります。薬などで対処する場合もありますが、心因性のため実際には余り効果は見込めません。無理をするとうつ病や不安障害などにもつながる危険な疾患の一つです。
 

ストレスにより起こる過敏性腸症候群


内臓は神経と関連しています。内臓の働きは自律神経によって制御されており、この自律神経は、脳の視床下部という部分から発信される命令により機能しています。ストレスとなる情報が外から脳へ入ってくることで、視床下部がそれに反応してしまい、適切な指令を送ることが出来ずに、内臓の働きが乱れます。ストレスが原因で起こる体の変調は、人によって異なりますが、心臓や胃や腸などに現れてきます。
 

レントゲンや内視鏡では異常は見つからない


食物が消化していくのには一連の働きがありますが、過敏性腸症候群になると、大腸での水分吸収が上手く働かずに、下痢になります。男性の場合には、この下痢になるパターンが多いです。女性の場合には便秘になるパターンが多くなっています。神経の伝達が上手く働かないことにより弊害であるので、腸自身に問題があるわけではないのですが、密接な関係にある腸と脳が相互に作用することで、より過敏な状態に陥っていきます。お腹を壊したのをきっかけに、過敏性腸症候群にかかることも多く、胃腸が弱い人がかかりやすい疾患でもあります。身体が辛いということは非常に辛いので、生活するのもなかなか大変なのですが、原因が分からないというケースが増えています。結局悪いところが見つからずに、心因的なものではないかと疑い、心療内科やカウンセリングや精神科などを訪れる人も多いです。精神科などで不安を解消する薬をもらうと良くなるケースもありますが、あくまでも対処療法であり、必要なのは物事の捉え方を変える「根本療法」であり、それに対してカウンセリングを経て「認知行動療法」などが有効で実績を上げています。
 

薬なども販売されている


最近CMで盛んに、会議前や電車の中でお腹に異変が起きて脂汗を流しながら苦しむ、「急に襲って来る腹痛の為の下痢止めの薬」などが盛んにテレビに登場していますが、過敏性腸症候群がストレスなどの精神的な症状が原因であるために、そのストレスを緩和させることが、改善するためには必要になります。緊張することや、精神的にプレッシャーを感じる場合などに多く、仕事や受験などによるストレスで過敏性腸症候群に苦しむ人も多いです。自分の中のストレスに気づき、その原因などを探ることで、過敏性腸症候群も次第に収まっていくでしょう。しかし、ほっておくと、下痢や腹痛の恐怖から重大な精神疾患につながっていく可能性もありますので、注意が必要です。体質だからとか、気持ちの問題だなどと軽んじておかずに、一度病院やカウンセリングに出かけて、心のストレスを緩和させることがいいでしょう。消化器科にかかっている場合もあるかも知れませんが、精神科や心療内科、カウンセリングなどに出向いた方がいい場合もあります。心の悲鳴が体に現れているというケースが多くなっており、自分の気持ちと向き合うことで良くなっていくこともあります。ストレスを自分で認識することが必要になるでしょう。
 

 

 

過敏性腸症候群 「特徴」


過敏性腸症候群にはどのような特徴があるのでしょうか。腸は他の臓器よりも脳と密接につながっているという特徴があります。第二の脳ともいわれている器官です。心のありようが腸に現れてしまう以上は心因性として捉え、自分の備わっている現在の性格・気質・思考パターンの見直しが必要です。
 

腸が過敏になっている過敏性腸症候群


腸には脳と同じ神経が数多く分布しており、自律神経で繋がっています。脳が感じたストレスやプレッシャーなどは腸に伝わることで、腸内の運動異常を引きおこします。また、便秘や下痢などの不調が、自律神経を通して脳にストレスを与えるという「脳腸相関」により、ストレスの悪循環が起きます。過敏性腸症候群になると、ストレスにより腸内が痛みます。また脳は腸の痛みを敏感に察知します。そして、不安や緊張などが増幅されていきます。早い段階で、自分で悪循環を断ち切ることがで出来るといいのですが、毎日腹痛を感じることに怯えてしまうほど酷くなると、セルフケア程度ではとても困難になります。病院でも下痢ですね、少しお腹の調子が悪いかな。程度で済まされてしまい、自分でもこれは私の体質であるとか精神的に弱いからと決めつけて、市販の下痢止めで応急処置をし、騙し騙し過ごすことなどもあると思うのですが、こうした自己診断で決めつけてしまうことは、うつや緊張、不安などの精神的な症状がさらに進んみ、出社することや学校に行くことが出来なくなるケースもあります。
 

まずは、内科や消化器内科で検査を


下痢や便秘が起こる病気は、過敏性腸症候群以外にもあるので、症状が気になる場合には、まずは、内科や消化器内科を受診してみましょう。便に血が混じっていることや、体重の減少が大きい場合などには、精密検査を行う必要もあります。そこで、腸内には異常が発見されないのに、それでも症状が続いて強いストレスを感じる場合には、心療内科や精神科やカウンセリングなどを受けることもいいでしょう。不快な症状を一人で我慢するのは辛いことですし、ストレスフルな生活を改めるといっても、仕事を変えることも簡単には出来ないことも多いと思いますので、カウンセリングなどを受けて、ストレスを緩和させる方法を見つけていきましょう。
 

心療内科や精神科、カウンセリングで悩みを話してみよう


心療内科や精神科、カウンセリングに出掛けると、専門的なカウンセリングが受けられる可能性もありますし、心を元気にするためのアドバイスなども提案されますので、一人で悩んでいるよりも、良い解決策が見いだせる可能性も高いです。いままで、下痢や便秘などに悩んでいたけれど、カウンセリングを受けて、少し気持ちが楽になったら、便秘や下痢などが徐々に収まってきたというケースもあります。カウンセリングを受ける際には、自分の生活や症状を細かく伝えることが改善の早道になります。毎日メモを取ったりしておくと、説明するのに役に立つでしょう。食事や喫煙、飲酒の頻度、便通異常がいつから始まり、どの程度の頻度で起こっているのか、服用している薬やサプリメントなどもきちんと伝えられるといいでしょう。
 

性格によるところも大きい過敏性腸症候群


過敏性腸症候群は神経質で真面目な性格の人に多いと言われています。性格そのものを変えるというのは難しいことが多いので、カウンセリングなどを通して、自分の考え方を少し変えてみることでも症状が良くなる可能性はあります。過敏性腸症候群とうまく付き合うくらいの気持ちで、治療に臨むといいでしょう。カウンセリングなどを通して、自分が真面目に考えすぎてしまうことや緊張してしまうことが分かることで、それを改善する方法も見えてきます。セルフコントロールする力を身に付けて、付き合っていきましょう。過敏性腸症候群になりやすい人は、10代のころからその兆候が見え始めていることも多いです。元々、幼い頃から胃腸が弱かった人が、大人になり、仕事のストレスなどで過敏性腸症候群にかかるケースも多くなっています。下痢や便秘が続く場合には一度検査をして、体に異常がないかを調べてみましょう。
 

 

 

過敏性腸症候群 「弊害」


過敏性腸症候群になるとどのような弊害があるのでしょうか。ただの下痢だと思って、見過ごしがちになりますが、そこには大きなストレスなどが潜んでいる場合も多く、大きな精神疾患につながっていくケースもあります。
 

ストレスからお腹が痛くなり、お腹が痛くなることがストレスになる


自分にストレスが溜まっているのを自覚できないまま毎日を過ごしていると、体に弊害が出ることがあります。過敏性腸症候群もその一つで、それは体からのSOSサインであるために、見過ごすことはとても危険です。仕事が忙しく、毎日不規則な生活をし、睡眠時間もままならないという状態では、疲れも抜けませんし、ストレスは溜まる一方です。それでも頑張ろうとしてしまうことで、胃腸に変調が起きます。過敏性腸症候群であることを認識することで自分のストレスを知り、それを緩和するための対策を取ることが必要になります。
 

薬では一時的には治るけれど、根本的な解決にはならない


下痢止めなどの薬を服用して頑張っておられる方もいますが、薬は一時的には良くなりますが、根本的な解決にはならない場合も多いです。まずは、心身に負担がかかることを自覚することから始めましょう。ただの下痢だとほっておくと、ストレスがさらにかかって、会社に行けなくなる可能性も出てきます。異変を感じたら、病院に行き、検査を受けてみましょう。過敏性腸症候群になって、毎日いつ下痢になるかということにドキドキしながら暮らすことは、仕事の能率も落ちますし、毎日を楽しめないことからも生活の質が低下します。出かけたいけれど、トイレが気になって出かけられないことや、やることがあるのにお腹の痛みが気になって集中できないといったことにもつながります。
 

メンタルが弱いからだと思われてしまう


過敏性腸症候群になると、メンタルが弱いからだと思ってしまうこともあるかも知れません。しかし、それは性格が几帳面で生真面目で完璧主義であったり、人の顔色を窺ってしまったりと気持ちを張り詰めているからでもあります。そういった自分の性格に気づけるといいのですが、それが分からないまま、体調が悪いなあと思いながら過ごしてしまいがちになります。何か辛いことがあれば、それを誰かに話して共有し、聞いてもらうこともいいですし、あまりにガチガチに考えてしまうようであれば、こんな考え方をしてはどうかといった提案を受けるのもいいでしょう。しっかりしなくちゃ。と肩ひじを張ってしまいがちになりますが、過敏性腸症候群になっているのは、ストレスが原因である場合も多いので、そのストレスを発散させるようにしましょう。
 

うつや不安症になる場合も


過敏性腸症候群などが悪化してくると、いつおなかが痛くなるのだろうかとか、お腹が痛くなってきたなぁ。とか憂鬱な気分になることも増えます。すると、それがストレスとなって、うつ病になったり、不安症になったりすることもあります。そうなる前に、相談して、症状を改善していく必要が出てきます。お腹が痛くなることで体は反応していますので、しっかり休みを取ったり、食事をきちんととったりと生活バランスを整えていきましょう。しっかり食べてよく眠ることでも、ストレスは緩和されます。誰かに気持ちを話すことや、会話をすることでも気持ちが晴れますし、上司などに言いにくければ、カウンセラーや精神医などに相談して、気持ちを聞いてもらうのもいいでしょう。自分の中で何か思い詰めているものがあれば、それを解きほぐすこともいいでしょう。一人で悩んでいることは辛いと思いますので、自分の中の良くわからない感情なども外に出してみて、ストレスを発散させると少し心が楽になります。緊張していることや、気を張っていると気づかないことも多いですので、リラックスした環境を作り、自分の心の状態に気づけると過敏性腸症候群も良くなっていくでしょう。
 

 

 

過敏性腸症候群 「パターン」


過敏性腸症候群になるパターンは食生活や睡眠などの生活リズムの乱れなども大きくかかわってきます。過敏性腸症候群を克服するのは、心身両方のセルフコントロールを身に付けて、バランスの良い生活を送ることが必要です。
 

不摂生な生活を繰り返して過敏性腸症候群になるケースも


夏の暑い時期などにはアイスクリームやジュースなどの冷たいものを沢山とることも多く、その際に一時的に下痢をすることや腹痛になることもあるでしょう。しかし、その生活を繰り返していくと、腹痛を起こすことに脳が敏感に反応するようになり、またお腹が痛くなるかなといったような緊張や不安に襲われることもあります。そういったことを避けるためにも、ライフスタイルを見直して、睡眠や食事、適度な運動などの基本的なことをコントロールすることで、過敏性腸症候群が収まってくるケースもあります。下痢や便秘などに効果的な薬も数多く販売されており、対処療法的には使えますが、根本的な治療にはなっていません。下痢や便秘の元になるストレスなどをしっかりと認知して、それを緩和していくことが必要になるでしょう。
 

朝食をしっかり食べて、トイレタイムを確保する


生活習慣では、早起きを心がけて、朝食をきちんと取り、トイレタイムを確保することもいいのではないでしょうか。一度、トイレに入れたという事実があると、通勤時も安心できますし、規則的な排便の習慣もつきますので、どうしようと思うことも少なくなってきます。また、食事の時間なども、昼食や夕食が不規則になりがちであれば、朝食だけでも決まった時間にとるようにすることや、たばこやコーヒー、アルコール、辛い物などの刺激物の取りすぎは腸の正常な働きを阻害しますので、控えるといいでしょう。体調を整えて毎日過ごしていくことが大切になってきます。
 

仕事のプレゼンや試験などのプレッシャーで過敏性腸症候群に


大切な仕事のプレゼンを控えていたり、大きな試験があるなど大きなプレッシャーがかかるようなときに、そのストレスが腸の運動に作用して、便秘や下痢を繰り返したり、腹痛を起こすこともあります。本人は、仕事や学業のプレッシャーと胃腸が痛くなることへのプレッシャーの両方を抱えていて、心身にストレスが溜まっていきます。ストレスは弱いところに出やすいので、胃腸が弱い場合には、まず胃腸に出る場合も多いです。数か月単位で状態が続くようであれば、何か異常がないかをきちんと検査しましょう。異常がないのに、下痢や便秘が続く場合には、心理的なことも関わっている可能性が大きいですので、一度自分のストレスを発散させる必要があるでしょう。
 

人目を気にして、自分が何を思っているのかわからなくなっているケースも


過敏性腸症候群にかかる人は、日ごろから自己主張が少なく、人目を気にする人も多いので、自分が本当はどんなことを望んでいるのかが分からなくなっている場合も多いです。しかし、自分の気持ちが体に現れているということも考えられます。便秘になるのは、心に何かを溜め込んでいるのかも知れない。と捉えたり、下痢の時には、何か身の回りのことを消化しきれていないと感じている、また吐き気が起こるのはムカムカすることがあったからだ。など心の状態と体の状態を結び付けて、自分の心の中を整理していくこともいいでしょう。嫌なものを見て気分が悪くなることもあるように、体と心は密接に結びついていますので、体からのSOSを見逃さずに同時に、心のケアも行っていきましょう。カウンセリングなどを受ける事で自分の心が整理されて、自分の考え方をすこし変えていけるきっかけにもなるかもしれません。体と心が楽になれるように、辛いことを一人で抱え込まずに、誰かに相談することもいいでしょう。自分の考え方がプレッシャーとなり、それが過敏性腸症候群につながっている可能性があります。
 

 

 

過敏性腸症候群 「原因」


過敏性腸症候群の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。過敏性腸症候群になるケースには原因が明確でない場合と、ストレスが関係している場合とがあり、また幼少期に育った環境が起因とした機能不全家族が原因となる場合があります。
 

原因ははっきりしていないと言われている


過敏性腸症候群の場合、多くの患者さんは消化器官が様々な刺激に対して非常に敏感になっています。普通の人であれば、気にならない程度の腸内のガスや腸の収縮などにより不快感をもつことも多いです。過敏性腸症候群になると、排便時の変化において、腸の異常な収縮が関連していると考えられる場合もありますが、すべての人で腸の異常な収縮が起きるものではなく、その収縮も症状と同時に発生するというものでもありません。感情的な要素(ストレス、抑うつ、不安、恐怖)や食事、薬(下剤)、ホルモンバランス、些細な刺激などがきっかけで、過敏性腸症候群の発作が起きることや、悪化することはあります。中には、高カロリーな食事や高脂肪な食事などがきっかけで起こっている場合もあります。ピザやラーメンなどの高カロリーな料理や、牛乳などの乳製品、芋や豆などの食物繊維を多く含んだ食品、チョコレートや人工甘味料を多く使ったお菓子は脂質や糖質が多く含まれています。いずれも共通するのが、摂取してから消化されにくい食べ物であること。また、お茶やコーヒー、アルコール、香辛料は、腸への刺激物になる場合が多いため、摂取を控えるとよいでしょう。
 

腸内の知覚過敏とストレスが原因という説


ストレスが加わると、ストレスホルモンが脳下垂体から放出されて、その刺激で腸の動きがおかしくなり、過敏性腸症候群の症状が出ると言われています。この働きが繰り返されることで、腸が刺激に対して「知覚過敏」になり、ほんの少しの腸の運動による痛みや動きでも脳のストレス反応が強化してしまい、症状が強化されるというサイクルに陥ります。致命的な病気ではないのですが、通勤時やここぞというときに腹痛が起こってトイレに駆け込むことが多くなりますので、非常に心配になる症状でもあり、生活の質は低下します。お腹が痛くならないだろうかということに意識が行ってしまい、必要なことに手がつかずに、さらにストレスがかかるという状況になります。
 

感情表現の苦手な人がなりやすい症状


過敏性腸症候群などの心身症は自分の喜怒哀楽が上手く言葉では表現できない、感情を自覚できない「アレキシサイミア(失感情)」の傾向の人がなりやすいと言われています。辛いという気持ちを意識することや怒りや悲しみを言葉で表現できないことで、代わりに体が「苦しい。辛い。」と表現することで症状が起こります。辛いという気持ちを自分で認識できずに、ストレスに気づかないことも多く、続けていくうちに、体が悲鳴を上げるという状態になります。自分の感情を上手く自分で表に出せるといいのですが、それが苦手な場合などに起こりやすい症状です。そういった場合には、自分の感情を発散させられる環境を作ることでも改善していきます。自分のストレスを認め、緩和していくように努めることが必要になるでしょう。
 

細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった後になる場合も


細菌やウイルスの感染により、腸内に炎症が起き、腸内の粘膜が弱るだけでなく、腸内にいる腸内細菌の変化も加わって、腸内運動と近く機能が過敏になることで、過敏性腸症候群にかかる場合もあります。お腹の痛みや下痢などの症状にセンシティブに反応してしまい、それもストレスになります。胃腸などが悪くなった後には、食事や生活習慣にも気を付けて、胃腸を休めるようにすることも大切です。暴飲暴食などは避けて、消化に良いものを食べるようにしましょう。暴飲暴食や生活のリズムが乱れる事で、体調が安定しないことにつながり、お腹が痛くなるのではないかというストレスにもつながっていきます。一度自分の生活サイクルを見直すことも過敏性腸症候群の改善につながります。
 

機能不全家族で育ったことよる過敏性腸症候群


父親は厳格でしつけが厳しく、子供にも甘えることを許さず、子は父親の顔色を窺いながら育った家庭であったり、母親は過保護過干渉であり、心配性でとても不安を感じやすい人であり、子に対して、こうなったらどうするの? ああなったらどうするの? いつも真っ先に不安を思い浮かべる教育を知らず知らずに行った結果として、過敏性腸症候群を発症した本人も、直ぐに不安を感じやすい心配性となり、それが結果お腹の痛みに関して「予期不安」が定着する原因となっている場合があります。また厳格な父親のトラウマもあるため、年長者や地位のある人、上役、などのお偉いさんが出席する会議やミーティング、パーティーや宴会などに、激しい緊張を伴いお腹が猛烈に抵抗を示す結果となります。やはり、機能不全家族が大きな原因となっている場合があると言えます。
 

 

 

過敏性腸症候群 「克服と対策」


過敏性腸症候群を克服するのにはどんな対策を立てるといいのでしょうか。薬で症状を緩和させると共に、ストレスのマネジメントを行っていくことが非常に大切です。自分の考え方や感じ方を変えていく心理療法などが効果的な場合も多いです。
 

考え方のクセなどを見つけて、自分のストレスを把握する


ストレスを溜めていく原因などには自分の考え方なども関わってきます。どうしても頑張ってしまったり、人に合わせてしまったり、自分のペースを掴めなかったりすることで、同じことを繰り返すことになります。またストレスを表現していた腹痛や下痢を薬の服用で抑え込んでしまうと、ますます根本の問題を解決する事なく無理をするようになり、頭痛や胃の痛みなどの他の症状が出てくることにも繋がります。過敏性腸症候群を克服するには、自分の症状を受け入れて、症状と上手く付き合っていきましょう。まずは、自分がどんな状況下になるとお腹が痛くなるのかなどについてしっかりと観察しましょう。そして、その上で、避けられるストレスであれば避ける方法を見つけ、避けられないストレスであれば、自分が楽になる考え方をすることや、発散の方法を探っていきます。この過程を経ることで「あぁ自分は無理をしていた。」と気づくこともあります。自分が無理をしていたことに気づくことができることで、どうすればよいかが見えてくることもあります。
 

無理をせずに、ゆっくりとしたペースで進んでいく


自分のストレスが認識できるようになれば、それを改善するべく、無理をしないということも大切になってきます。「体からのSOS」をうまく利用して、休養を取ったり出来るといいでしょう。美味しい食事を楽しむことや、適度な運動習慣を持つなど生活習慣を改善し、生活の質を高めることで、ストレスも改善していけば過敏性腸症候群にも良い影響が出てきます。ですので自分の心地よいと思うことをやってみて、ストレスを緩和させていきましょう。自分の考え方を変えるのが難しい場合には、カウンセリングなどに通うのもいいでしょう。どう考えると気持ちが和らいでいくのかをアドバイスしてくれますので、自分の考えとはまた違った意見が聞けるでしょう。自分の考え方のクセに気づき、自分に負担になっているような考え方を取り除くことで、気持ちが楽になる場合もあります。
 

消化に悪いものは胃腸に悪いものは避ける


過敏性腸症候群の自覚があるのであれば、腸の負担になるような食べ物は避けるといいでしょう。時間がないから栄養バランスを考えずに食事をしたり、甘いものを食べ過ぎたり、お酒を飲みすぎたりというのは感心しません。過敏性腸症候群では、腸は過敏になっていますので、できるだけ刺激の少ない食事をいただきましょう。また、ガムや人工甘味料のソルビトールなども腹部を膨張させる元になります。高カロリーな食事なども消化に時間が掛かりますので、あまり腸の負担にならないものを召し上がった方がいいでしょう。
 

その出来事にどれくらいのストレスを感じているのかを考えてみる


何かの出来事が起こった時に、その出来事は自分にとって、どのような出来事であるかを考えてみるのもいいでしょう。自分にマイナスにしかならないことであれば、避けることもいいですし、ストレスはあるけれど、自分にプラスになることであれば、そのストレスとうまく付き合いながら、行動を起こすこともできます。誰かに相談する場合でも、精神医やカウンセラーなどの専門家や親しい友人などの聞いてもらうことや、それを具体的に変えたいというのであれば、上司に相談することになるでしょう。その方法のどれを取るといいのかということを自分で考えてみるといいでしょう。いろいろな出来事に対してストレスチェックを行ってみて、何にストレスを感じているかなどが自分で分かってくると、だいぶ心持ちも変わるでしょう。まずは、自分の気持ちを良く知ることが大切になってきます。体から発せられる悲鳴だと思い、無理はしないようにしましょう。
 

幼少期に作られた家庭での不安や緊張から決別しよう


現在苦しんでいる過敏性腸症候群の根本は何処から来たのかを考えてみましょう。勿論、結果としては急に腹部に痛みを感じたり、水溶性の下痢で苦しんでいます。ならば原因はと言えば、厳格な父親の厳しいしつけにより、年長者や上役、権威あるものなどに緊張が走り、会議やミーティングなどで結果として過敏性腸症候群に悩まされます。母親が心配性であったり、過保護過干渉であればその影響を受け継ぎ、予期不安を思い浮かべ易い性質が身に付き、これも過敏性腸症候群になるための資質が出来上がります。ならばどうすれば良いのかということになります。それには過去の整理整頓をお勧めします。親から受け継いだ良い面はそのまま戴いて置きましょう。しかし、負の遺産は清算しなければなりません。それを理解し性質を変換出来ればお腹の問題からようやく解放されることでしょう。